退職して無職の状態になった困る事って何だと思いますか?
と思うかもしれません。
もちろんその通りなのですが、その他にも・・場合によってはそれよりも、困る事があります。
それは、「信用」がなくなる事です。
もくじ
信用とは・・
以下、信用がある順番はどれだと思いますか?
- 無職(収入=所得=0)
- 収入30万円・支出30万円で所得0円
- 収入30万円・支出40万円で所得 マイナス10万円
生活の大変さで言えば、③が最も大変で、①と②は同じですが、信用といった観点からは、最も良いのが②、次が③、そして最後(最悪)が①となります。
つまり収入がないくらいならば、赤字でも収入があった方がまだ信用があります。
赤字の状態の方が将来的には、支払い能力があると考えられます。
信用がなくなると何が困るか?
では、信用がないと何が困るのでしょう?
定年退職でそのまま隠居するならば良いのですが、これからまた働こうとした場合、「信用」がなくなると以下のような事で困る可能性があります。
※以下、「〜できない」と記載していますが、絶対に出来ないわけではありません。(ネットを調べるとそれぞれ「裏技」を書いたサイトがありますので、そちらをご参照ください。)
家を借りられない。
家を借りる場合、職業欄、勤め先、年収を聞かれたりするかと思います。
場合によっては源泉徴収票のコピーを求められる事もあります。
ちなみに、以前引っ越しをした時、私が勤めていた会社は、とある大企業のひ孫会社だったのですが、大企業の「冠」が付いているだけで源泉徴収票の提示は不要になりました。(給与が高い無名の企業よりも、給与が低い大企業系列の企業の方が「信用」は高いのです。)
以前引っ越しをした時も、すでに親が高齢で連帯保証人なんていないので、信用会社を使ったのですが、無職だとそちらの審査も厳しい可能性があります。
銀行口座が作れない。
フリーランスになる場合は、事業用の口座を作っておいた方が良いです。
ですが、もちろん口座を作る場合の申請書にも「職業欄」があります。
ちゃんと説明すれば、作れるかもしれませんが、やはり若干面倒臭いです。
私は以前、作成してあまり使ってなかったネット講座があったので、それを事業用にしましたが、銀行口座が一つしかなく、フリーランスになろうとしている人は、会社を辞める前に口座を作成しておく事をお勧めします。
カードが作れない。
「そもそも、無職なのにカードを作ろうとか思うなよ」と言われるかもしれませんが、これから事業をやろうとした場合は事業用の口座に紐づいたカードがあった方が何かと便利です。
ですが、無職だとクレジットカードこそ作成するのが、なかなか難しいです。
私もカードは持っていますが、プライベートな支払いに使用しているので、一枚だけでも別で作っておけば良かったと思います。
その他諸々の契約ができない。
今までは意識した事はありませんでしたが、世の中の契約書類には「職業欄」「収入」を記載する必要があるケースが多々あります。
月々の支払いが必要な契約、信用に関わる契約には、そういったものが多々あります。
「支払い続ける事が出来るよね?」に加えて「悪い事に使わないよね?」といった事を見られます。
私の例でいうと、フリーランスになるにあたって、バーチャルオフィス(住所、電話番号を貸してくれる)を検討した事がありますが、こちらも収入がどれくらいかなどの信用が求められます。(これからやろうとしているのに・・)
ご職業は何ですか?
これは半分、気持ちの問題ですが「ご職業は何をされているのですか?」みたいな事を聞かれる事って時々ありますよね?
先日、近所で空き巣が発生したりして最近物騒だとかで、警察が巡回で来たのですがなぜか無駄にドキドキしました。(いや、やってないですよ。)
「ご職業は何ですか?」
「無職です。」
「怪しい、こいつがやったんじゃね?」
みたいになって、冤罪で捕まったら「無職」の肩書きで新聞にのるのかな・・なんて、妄想してしまいました。
一応、調査票を書いてと言われて、そこに「職業欄」がありましたが、とりあえずIT関連と書きました。(一応、それで開業届を出しているので嘘ではない・・)
最後に
以上、退職して「信用」って大事だなと思った事について記載しました。
「とっとと働く事が一番」なのですが、とりあえずやっておくべき事として以下をお勧めします。
1.退職前に申し込める事は申し込んでおく。
カード、銀行口座、その他諸々の「職業欄」「収入欄」がある契約の類は退職前に申し込んでおきましょう。
2.とりあえず開業届を出しておく。
「開業している」といった事がどれだけ信用にプラスされるかはわかりませんが、形だけでも個人事業主ですと言えるので、提出する事をお勧めします。
※ただし「確定申告は格段に面倒臭くなる」「失業手当をもらっている人はもらえなくなる可能性がある(こちらの記事ご参照)」ので考慮してください。