現在、ランサーズで、徐々に仕事をするようになりました。
仕事と言っても、まだ稼いだ金額は“雀の涙”程度ですが、なにごとも始めることが重要です。(と自分に言い聞かせています。)
そのようなランサーズの仕事の中で、以前、ライターの仕事をやったことについての記事を書きました。
本記事を書いたときは、はじめの一歩なので、それなりの満足感はありました。
しかし、初心者がライターとして稼いでいくことができるかというとやはり難しいと言わざるを得ません。
本記事では、その理由について実体験をもとに記載します。
※なお、本記事で取り扱うライターは、文字単価によって稼ぐWEBライターを想定しております。作家や雑誌媒体のライターについては考慮しておりません。
もくじ
文字単価が安い!
なぜ稼ぐことができないか?
やはり、なんと言ってもその文字単価の安さでしょう。
前回の記事ではお茶を濁しましたが、私がやった仕事は1万字で1,000円の仕事でした。
つまり1文字で0.1円です。
あなたは1万字(原稿用紙25枚)を書くのにどれくらいの時間がかかりますか?
注意しなければいけないのは、この時間の中には、単純に文章を書くだけではなく、構成を考えたり、誤字脱字チェックをしたりするための時間も含まれています。
また、クライアントが望む形式で納品する必要があるため、規約の確認、タイトルや要約文の作成、文字フォントの調整、画像の挿入などの作業も必要になる可能性があります。
時給換算すると・・
私の場合は1万字程度の文章だとだいたい以下くらいの時間がかかりました。
- 大まかな構成を考えるのに2時間
- 文章のドラフト作成に6時間
- 文章のブラッシュアップに8時間(調査なども含む)
- 誤字脱字修正に2時間
- 納品フォーマット対応に3時間(画像の挿入など)
- 最終ブラッシュアップ(文章修正など)に4時間
合計25時間です。
時給換算すると40円です!!
どれくらいになれば稼げるようになるのか?
もちろん、時給換算した時にこんなに金額が低いのは、私が初心者で時間がかかりすぎだということも大きな要因です。
もし私がライターとして目まぐるしく成長して1万字程度ならば10時間で書けるようになったとします。(構成や修正を考えるとそれ以上は想像できません・・)
そうすると時給は100円です。
次に単価を1文字1円とします。
世間では、1文字1円でも安すぎてライターの低価格化を招いていると批判されている金額ですが、ランサーズの案件を見るとその安い1文字1円の案件ですら、なかなか見当たりません・・
いずれにせよ、この時点で時給は1,000円です。
1日強で1万字書けて、1文字1円の仕事があってもたかだか時給1,000円・・
コンビニのバイトくらいの金額ですね・・
そして、さらに重要な点は、ライターという仕事は、1日8時間で週40時間といったふうに、ぶっ続けで仕事ができる仕事ではないということです。
時給1,000円だとしても1日コンスタントに8時間とか作業があるならば、まだ良いかもしれませんが、細切れで時給1,000円の仕事があっても安定した収入にはなりません。
さらに、もしぶっ続けで作業があったとしても、1日ぶっ通しで文章を書くのは経験上、私には無理だと思いました。
私はIT関連の仕事だったので、たとえばプログラムを1日ぶっ通しで書くことは全く苦にはなりませんが、文章を1日ぶっ通しで書くのは難しかったです。
上記で25時間かかったと書きましたが、1日の作業時間は4時間が限界でした・・
稼いでる人はどういう人か?
もちろんライターとして稼いで生活している人もいるでしょう。
執筆の速度は、校正などを考えた場合、私が上記で述べた10時間で1万文字は限界値に近いかと思います。(もちろん、それ以上の執筆速度の方もいると思いますが)
やはり、ライターで稼いでいる方は文字単価が高い(1文字5円以上)ことが大きな理由でしょう。
1文字5円ならば時給5,000円も可能であり、仕事が単発的だとしても生活できる目処が立つと思います。
しかし、そのような方々も最初からそれだけ稼げていたわけではなく、そこまで行くためには、相当の時間と労力が必要だったと思います。
まとめ
結論として、私が体験した限りでは、初心者がライターとして稼げるようになるのは非常に難しいと思いました。
もちろん、それなりの努力をして労力をかければ、到達することは可能だと思います。
しかし他の仕事に比べて効率が良いかと言われるとそうは思えません。
というわけで、私はメインの仕事としては別の事を考えております。(実際に少しずつ動いていますので、後日、それについても述べたいと思います。)
ただし、ライターとしての仕事(時給40円を仕事と言えるのか甚だ疑問ですが)も、文章を書く訓練にはなり、他のことにも役に立つと思うので、完全にやめるのではなく少しずつ続けて行こうとは思います。
ちなみに、この記事は2,000字強で時間は2時間程度かかっています。
しかし、ならば10時間で1万字書けるかというとそうではありません。
理由としては、字数が増えるほど全体の構成・整合性を考える必要があり難易度は字数に単純に比例しないこと、そして個人ブログと仕事では、見直しや修正にかける時間が圧倒的に違うことが挙げられます。