認知症の根本的な治療法は現状ではありません。
母も薬を飲んでいますが、あくまでも進行を穏やかにする(であろう)薬です。
そんな中、「認知症の画期的な薬」として取り上げられていた薬が、有効性が疑問視される中で、販売の行方に大きな疑念(下記、記事引用)があり、開発会社が事業を縮小し、CEOが退任との記事がありました。
実はこのアデュカヌマブという薬は以前から知っていて、本サイトでも取り上げた事がありました。

しかし、上の記事内でも記載されているように、この薬は、2019年に臨床試験が中止されたはずでした。
いつの間にか、臨床試験断念→何故か承認→でも有効性に懸念という展開があったので、それについての経緯について調べてみました。
本記事は、アデュカヌマブに関連するニュースを振り返ったものであり、アデュカヌマブの効果について何かしらの意見を表明するものではありません。
もくじ
経緯
小規模臨床試験で効果あり(2016)
アデュカヌマブに関する記事を遡ると2016年の記事が見つかりました。
小規模臨床試験で、認知機能低下の鈍化が観察された。現在、大規模な研究によりこの有望な初期データが裏付けられるか調査中である。(上記記事引用)
小規模臨床試験での結果から、大規模研究への期待が伺えます。
大規模試験で効果確認できず中止(2019/3)
しかし、大規模試験の結果、効果が確認できなかったことから、試験が中止になります。
やっぱり効果あったっぽいので申請!?(2019/10)
ところが、2019年後半、一旦中止になったのにも関わらず、「やっぱり効果があったので承認申請する」といった記事が出ます。
中身を読んでも一度ではよくわからなかったのですが、他の記事などと合わせて総合すると、「中止決定した後、最終的な試験結果を加えて精査したら、2つの試験のうち、1つの試験で効果を確認できた」ようです。
うーむ・・・
FDAが承認(2021/6)
その後、1度は、承認を見送るなどがあったようですが、2021年にFDA(アメリカ食品医薬品局)が、このアデュカヌマブを迅速承認します。
しかし、やはり「1度は中断したけど、データを改めて精査したら効果があった」みたいなノリから、懸念を表明している専門家もいて、当時からそういった記事も出されています。
ただ、やはり当時の記憶を辿ると、センセーショナルな見出しで、「画期的な認知症の治療薬ができた」的な記事が多かった記憶があります。
この承認でアルツハイマー病の治療は劇的に変わる可能性がある。(上記記事引用)
友人からも「なんか認知症の画期的な薬ができたんだって?良かったね!」的な事を言われた記憶があります。
ヨーロッパ、日本は承認見送り(2021/12)
結局、ヨーロッパと日本での承認は見送られました。
私も、経緯を知らなければ、「アメリカでは使われているのになんで日本では承認しないんだ!」とか思ってたかもしれませんが、経緯を見ていると、日本が承認しなかったのは、賢明なのでは・・と思います。
効かないだけならば、良いですが、副作用もあるため、やはりある程度は慎重になって欲しいものです。
なんかショボーン・・・(2022/5)
そんなわけで、冒頭に引用したような記事が出てくるわけです。
共同で開発に携わっていたエーザイの株も下がっているようです。
まとめ
以上、認知症の夢の薬、画期的な薬と、もてはやされたアデュカヌマブについて整理してみました。
以下の記事にも書きましたが、薬や健康に関するマスコミの報道は、センセーショナルな見出しをつけるので、あまり過度な期待はしない方が良いでしょう・・
