介護問題

「読んでガッカリ・・」開いたらそっと閉じる「認知症の予防」記事のパターンとは?

認知症の記事に落胆

認知症関連の記事を見ていてると認知症の予防に関する記事がよく目につきます。

そして、それらの記事は、あまりにも同じようなパターンの内容が繰り返されています。

見るたびに「ああ、またそのパターンね・・」と思って、がっかりします。

何故、がっかりするのか・・

以下、認知症の予防に関する記事のパターンとがっかりする理由について記載します。

認知症の予防記事のパターン

認知症の予防記事のパターンは、大体、以下の2パターンのどちらかです。

「そりゃそうだろ」パターン

まずは、「いや、そりゃそうだろ・・」系の記事です。

簡単に言えば、食事に気をつけて、睡眠を良く取り、適度な運動をして、知的活動をして、趣味を持ち、ストレスをためないようにしましょうといった記事です。

いや・・それが出来れば、そりゃ身体に良いでしょうよ。

そんな完璧な生活が出来たら苦労せんわと思います。

「認知症を予防」というタイトルを「癌を予防」に変えても全て成り立つのでは。

そして、このパターンでよく見られる傾向として、がっかりなもう一つの理由は、「分量」などが細かく書かれがちな事です。

摂取する食事の種類、分量、カロリー・・
運動時間、運動の種類・・
睡眠時間、就寝時刻、起床時刻、照明の種類、枕・・

いや、覚えられんわ・・・

「医学的新発見!」パターン

もう一つは「〇〇は予防に役に立つ事がわかった!」パターンです。

以前、私が書いた記事でも言及しましたが、このパターンの記事は注意が必要です。

お勧めは、記事の最後の方を注意して読んでみることです。

上にあげた記事だと最後の結びが以下のような記載になっています。

今回の研究では、対象者に白人以外の女性が十分に含まれていないこと以外に、緑地で過ごした時間や運動をしているかどうかのデータがないという点が大きな制約になっている。

つまり、まだ研究途中という事です。

もうひとつ目についた記事で以下のようなものがありました。

この記事の結びは以下のような記載になっています。

Ferrucci氏は、現状では、脳の健康のために1日にどの程度の抗酸化物質を食事やサプリから摂取すべきかについては明確になっていないことを指摘。「潜在的なリスク因子に加え、どのような食事や生活習慣が保護的要因となるかについて調べるには、健康な人を対象に、認知症発症について長期的に追跡する必要がある」と述べている。

つまり、まだ研究途中という事です。

途中経過報告多すぎやろ!

基本的に、新発見系の記事はほとんどが途中経過報告です。

そして、その後の経過が報告されないものが多数なのです・・

まとめ

以上、認知症の予防に関する記事のパターンとがっかりする理由について記載しました。

要するに・・

  • 「そりゃそうだろ」パターン
    →わかっとるわ!それが出来れば苦労せんわ!
  • 「医学的新発見!」パターン
    →研究途中的なものを大々的に公表するなや!

という事です。

「そりゃそうだろ」パターンに記載されている事は、嘘ではないのかもしれませんが、無理しない程度にやれる事をやるくらいの気持ちで良いのではと思います。

一方、「医学的新発見!」パターンは、後に全く逆の結果が出たりする事もある(〇〇を食べると認知症になりにくい→なりやすい等)ので、注意が必要です。眉に唾をつけておきましょう。

まあ、いずれにせよ、あまり気にしすぎるのも良くないので、神経質にならずに生きていくのが良いかと思います。