2020年4月現在、新型コロナで世間が大変な事になっていますが、その影響で母のグループホーム、兄の施設共に面会禁止となっております。
すでに2ヶ月近く母と兄には会ってません。
行かなければならないとなると正直面倒臭いと思うこともありましたが、これだけ長期間会えないと寂しさと不安を感じます。
「いったい今度会えるのはいつなのだろうか?」
「このまま感染が収束しなければ、老い先が短い母には、ひょっとしてもう二度と会う事が出来ないのではないだろうか?」
そんな事が頭に過ぎる中、ネット上で以下のような記事が目に入りました。
「面会制限、介護の壁に 施設や病院 認知症進む恐れ」
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202004/CK2020041902000106.html
本記事では、リンク先に記載されている事柄を元に自分の身に置き換えて、今の状況について考えてみました。
もくじ
グループホーム・施設に入所している場合の不安
認知症は進行しないだろうか?
リンク先記事での懸念事項の一つとして「親が自分の事を忘れてしまうのではないか?」といった事があげられています。
これまで会っていた限りでは、自分の母の場合は考えにくいですが、15年前に死んだ父の存在すら忘れていたという事があるため、油断は出来ません。
いつか面会制限が解除された時に「どちら様でしょうか?」などと言われたらかなりショックです。
そこまで酷くなくても、私との接点がなくなったために認知症が進行してしまうのではないかと不安になります。
状況を理解しているだろうか?
忘れないにまでも、これまで毎週、面会していたのに、突如、来なくなってしまった事について「この状況だから仕方がない」と理解しているだろうかと考えます。
「なぜ、息子は急に来なくなってしまったのだろうか?」
と嘆いてないだろうかと心配になります。
集団感染
やはり一番恐ろしいのは「集団感染」です。
なんだかんだいっても職員の人は外と出入りをする事から、ウィルスの侵入の可能性はあり、集団感染に懸念は常に付きまといます。
それを考えると本人も可能な限り手洗い・うがいなどを気をつける必要がありますが、ちゃんとやれているだろうか・・
もちろん、グループホームの職員の方々は最新の注意を払ってくれていると思いますが、リンク先の記事にあるように「マスクをちゃんとしてくれない(最悪、マスクを口に入れてしまうなどもある事)」「手につけた消毒アルコールを舐めてしまう」など本人に気をつけるような意識がなければ、どうしようもありません。
自分の母は私が最後に見た状態から悪化していなければ、そういった事はないとは思いますが・・・(これも認知症が進行していないければ・・です。)
自宅介護の場合の不安
こんな状況になるのならば、グループホームに入れずに、家に親兄弟共々、家に閉じこもっていれば安全だったのではとも考えたりしました。(とりあえず退職金と親の年金があれば、数年は遣り過ごせるので・・)
ただリンク先の記事では、
- デイサービスを控えた結果、家族のストレスが増えて虐待に近いケースが発生している
- 本人も社会交流がなくなったため認知症が進行する可能性がある
といった事が記載されています。
私の友人の場合も、喫茶店通いが日常だった認知症の親が家に閉じこもりっぱなしになってしまったため、認知症が進行しているっぽく、友人自身もストレスが溜まっているように見受けられます。
それを考えると家で閉じこもって世話をするといった事は現実的ではないのかもしれません。
不安を少しでも拭うために
親がグループホーム(もしくは施設)に入所している場合と親と同居している場合では「会えないストレス」vs「常に近くにいるストレス」で正反対ですが、共通の不安は「認知症が進行するのではないか?」だと思います。
私は、一度、グループホームに電話して母の様子を聞いてみました。
そこで聞いた限りは、食器の後片付けを手伝うなどもしているとの事で、認知症は進行はしていないようです。
また電話で本人とも話しました。
私の声を聞けてよかったと言っていたので(会えない状況も理解はしていました)、少なくとも忘れられてはいなく安心しました。
私自身も久々に母の声を聞く事ができて安心しました。
最後に
正直、感染が簡単に終息するとは思えません。
それでも経済活動を止めるのは限界が来るので、ある程度(なんだかんだ言って亡くなるのは数%、しかも老人・・)の犠牲は止む無しで、自粛もそのうち解除されるのではと思います。
その時(感染は蔓延しているけど世間が諦めた時)、面会制限も解除されたとして、面会に行くべきなのか迷うところです。
自分がウィルスを持ち込んでしまわないかといった心配はつきまといます。
もしくは、重症化しやすい老人関連の施設だけは面会制限が続く可能性もあります。
冒頭にも書きましたが、もともと母の場合、すでに84歳なので、老い先は長くありません。
面会制限が続いたら、次に会うのは、危篤の時か、亡くなってから・・最悪、新型コロナが原因だった場合は感染症予防のため死んでからも会う事ができないといった話もあるので、「骨になってから」・・などの可能性を考えてしまいます。
ただ、こればかりは、考えてもどうしようもありません・・
定期的にグループホームに母の様子を聞くようにして行こうと思います。