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介護職員のタメ口は許せるか?認知症の親への口調の違和感について

タメ口
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母親が認知症になって、介護職の方々と、たくさん接するようになりました。

このサイトでも何度も伝えておりますが、私の母が入居しているグループホームの介護職の方々は本当に良くしてくださり、感謝してもしきれないです。

という事は大前提なのですが・・

介護職員の方々の母親に対する接し方で、ちょっとした違和感を感じた事もあります。

「○○さん、息子さん、来てくれたよ、よかったね〜」
「○○さん、はい、こっちに行こうね〜」

どど
どど
(いや、なんで、母親にタメ口やねん・・・・・)

タメ口是か否か

タメ口と言っても、決して、乱暴な言葉遣いをされているわけではありません。

むしろ、フレンドリーな感じで、親しみを込めて接してくださっていると考える事もできます。

グループホームなどの入居施設では、1日中、一緒に過ごすような関係なので、距離感は近い方が良いのかもしれません。

ただネットとかで調べると、やはり、家族の中には、介護職員の方のタメ口に違和感を感じる方というのは結構いるように思えます。

では、何故、家族は違和感・不快感を感じてしまうのでしょうか?

1人の人間として扱ってもらえてない気がする。

これはあくまでも私の場合ですが、タメ口でフレンドリーな感じが行き過ぎると母親が赤ん坊扱いされている気になることがあります。

もちろん、認知症で、トイレも入浴も食事もまともにできなくなってきており、介護職員の方がそれこそ、赤ん坊のように世話をしてくださるので、赤ん坊のように扱うのは必然的とも言えます。

私自身、母親の面倒を見てて、「これは子育てに似ているのではないか?」と感じた事があります。

時間が経ちまるで子育てのように慣れる
介護と子育って似てるんじゃないかと思った話。まあ、独身なので、子育てしたことないんですけどね。 なので、「子育て」については私の想像です。ごめんなさい・・ どういう事か...

ただ、母親が正常ならば、いい歳になって、そのような”タメ口”で他人から話される事もなかっただろうなと思います。

そう・・介護職員の方は、赤ん坊と化した母親しか見てないですが、私は普通だった頃の母親を見ているので、それが悲しくなるのです。

認知症になった途端に尊厳がある一人前の人間として扱われていない感じがする・・・

実は、これは父が癌で入院して最後を迎える時も感じた事でした。

脳に癌が転移して、ボケた感じになってからは、看護師の父に対する態度が赤ん坊に対する態度のようになって、イラッとした記憶があります。

まとめ

以上、介護職の方のタメ口問題(?)とその違和感について書いてきました。

今となっては、慣れてきて、いちいち、職員の方の口調にピクっと来る事もありません。

1人前の人間として扱ってもらえなくて悲しいと言っても、実際にそうなのだから仕方ないよなあ・・と思います。

タメ口に侮蔑的なものが含まれているかと言えば、全く含まれている感じはなく、親身に接してくださっているのがわかります。

むしろ、タメ口によって、家族のように扱ってくれているという考え方もできます。

昼間はほぼ一緒に過ごしているのに、敬語のままだと、かえって他人行気すぎる(他人なんだけど)という考え方もあるかと思います。

結局、最後は、職員の方との信頼関係によるのでしょう。

ただ、一言だけ付け加えるならば・・

介護の携わる方々には、赤ん坊のようになってしまった老人でも、学び、働き、結婚し、子供を育て、誰かから敬われ・・というような、それなりの人生を歩んで来たかもしれないと言う事だけは、頭の片隅に入れておいてもらえればと思います。