日経のサイトで高齢者の認知機能が低下しているという記事がありました。(有料記事です。)
・・でしょうね!!
「コロナ制限影響か」って見出しがありますが「影響か」じゃねーよ。影響に決まってんじゃん。
この2年間での母の認知機能の低下をひしひしと感じている身としては「今さらそんな記事かよ」と思いました。
もくじ
病院・施設は未だ厳戒態勢
世間では、外でみんなマスクしている事などを除けば、だいぶ空気感が変わってきているのを感じます。
マスコミの報道も、過度に恐怖を煽るようなものは減ってきています。
しかし、病院・施設など高齢者・病人がいるような施設の空気感はだいぶ違います。
高齢者施設を運営している方がどのような感覚でいるのか思い知らされたエピソードがあります。
今年に入ってからですが、施設の方に以下のような事を言った事があります。
「外出して散歩くらいさせられないものでしょうか?」
それに対する施設の方の回答は以下のようなものでした。
「外にどんな人がいるかわからない。変な人が寄ってきて、いきなりクシャミを浴びせかけるかもしれない」
いや・・そのリスク、感染症、関係なくない?
普通に歩いてて暴漢に襲われるリスクと同じくらいだよね・・・?
しかし、それを真顔で言ってしまうくらい、高齢者施設の人は慎重になっているのだなと思いました。
半年ぶりの面会
私の母が入所しているグループホームですが、1月に感染者数が激増したのをきっかけに面会禁止になり、先日ようやく解禁になりました。
解禁と言っても条件は厳しく、ワクチン3回接種者のみ、1日2組まで、1回10分、面会者2人まで、月に1回限りです。
それでも世の中には、全く面会できないような施設もあるらしく、まだマシなのかもしれません。
母との久しぶりの面会。
母の様子は、非常に穏やかでした。
施設の人も「元気ですよ」と言ってくれます。
体調も悪くないのでしょう。
鼻歌を歌ったりして、気分も良さそうです。
しかし、母が私の事を息子だとどれくらい認識しているのかはかなり怪しいです。
自分に対しても敬語だし、話は全く噛み合ってないです。
施設の人からすれば、素直で、暴れる事もなく、体調も良いので、非常に「あつかいやすい」でしょう。
私も、以前のように、「施設から出たい」「食事が美味しくない」などと文句を言われないので、楽といえば楽です。
しかし、それで良いのか・・
ただ単に生きていればいいと言ってる事と変わりないのではないか?
そのような趣旨の記事も以前書いています。
しかし、一方、とりあえず穏やかでいてくれと思ったときの心境も記事にしております。
矛盾してますよね・・(片方の記事だけ見た人ごめんなさい・・)
開き直ると、その時々の心境によって、揺れ動いているのです。
ただ、母がどんな状態にせよ、10分程度の面会ではなく、もっとちゃんと触れ合いたいと思う気持ちだけは変わりません。
最後に
まだまだ私の母がいるグループホームでは制限を緩くすることはなさそうです。
限りなくゼロリスクの方針でやっていくのでしょう。
この2年で、この感染症自体の撲滅は無理そうだというのは、ほとんどの人が感じている事だと思います。
なので、まともに母に会えるようになるには、この感染症に対する介護施設側の捉え方が変わるのを待つしかないのだと思います。
それが変わるのに、どれくらいかかるのか。
果たして、母が生きているうちに、普通に母と触れ合える日は来るのか。
最近は、少し諦めモードになってしまっております。
いずれ、過度な対応だったと振り返られる日が来る気もしますが、それは母が亡くなった後のような気がします。