介護問題

認知症の母のグループホーム入所で感じたメリット・デメリット

グループホームメリット・デメリット

認知症の母がグループホームに入ってから1年以上経過しました。

グループホーム
認知症の母をグループホームへ。決断・説得・入所までの経緯。母の認知症が発覚してから1年以上は、「小規模多機能型住宅介護」のサービスを利用し、日曜日以外は、昼間通所しておりました。 http...

今でも葛藤はありますが、やはり入った事はトータルでは正解だったと思います。

トータルという言葉を使った意図は、やはりメリットだけではなくデメリットを感じる事もあるわけで、それでも「メリットーデメリット>0」なのかな・・という事です。

本記事では、そんなグループホームのメリットとデメリットについて、私自身の経験から感じた事を書いていきます。

メリット

まずは母がグループホームに入って感じたメリットについて書いていきます。

規則正しい生活で症状が改善した?

グループホームに入った当初は、認知症が進行したように感じました。

  • ご飯を食べた事を覚えていない。
  • 朝なのか夕方なのかわからない。

などの症状が顕著になりました。

環境が変わったショックで認知症が進行するなどの噂も(ネット上で)あり

「このまま、どんどん進行していってしまうのではないか?」

そのような不安でいっぱいでした。

ですが、ある時から、逆に症状が改善したのでは?と感じることが多くなりました。

入所する前は、まるで酩酊しているような感じで、常にうつむいていたのが、背筋が伸びるようになって前を向けるようになったのです。

そして、数時間前の記憶も怪しかったのが、先週の事なども割と覚えてるようになりました。

はっきりとした理由はわかりませんが、やはり規則正しい生活をしている事が大きいのではないかと思います。

家にいるときは、夜寝なかったり、寝ても朝の3時くらいに起きて起きっぱなしだったり、その代わりに昼間にウトウトしてたりしました。

そんな生活が、グループホームに入ってからは3食の時間が決まっていて夜は強制消灯、朝は決まった時間に起こされるため嫌でも規則的になり、それが良かったのではないかと思います。(あくまでも推測です。)

事故の心配が減った。

母を家で1人にする事で一番心配だったのが事故です。

元々、グループホーム入所への決断のきっかけは猛暑でした。

冷房は付けっ放しにしてましたが、万が一、ブレーカーが落ちた場合は、自力でつける事もできず、下手すれば家の中でも熱中症になってしまいます。

家の中での熱中症で高齢の方が亡くなる事故ってよくありますよね・・

その他にも、古い家なので段差も多く、物(ゴミ)もあふれていたので、転倒する危険性も大きかったです。(実際に転んでアザができていた事もありました。)

実家にいない時は、常にそういった心配が頭から離れませんでしたが、今はその心配はありません。

余裕ができて優しくできるようになった。

介護する上で、精神的に余裕が出来ました。

グループホームに入った事によって接する時間が減りました。

プライベートな時間を全て認知症の母と過ごしているのは、やはり疲れます。

そして、精神的に余裕がなくなるので、ついつい強い口調でも物事を言ってしまったりすることもありました。

今は会うのは面会時間だけなので、こちらも余裕が出来て、まあまあ優しくできています。

デメリット

次に母がグループホームに入って感じたデメリットについて書いていきます。

対人ストレス

自分の部屋があるとはいえ、そこにずっと閉じこもっているわけではないので、他の入居者の方や介護職員の方とは、何かしら接触があります。

元々母は、他人に必要以上に気を使うタイプでしたが、それは認知症になってからも変わらず、何かしら余計な気を使って、それがストレスになっているようです。

また、認知症の人も色々な人がいますし、介護職員の方もまあ・・色々です。(しかも入れ替わりが激しい・・)

「誰々に◯◯◯と言われた」などと言うことは面会時によく愚痴られます。

他の入居者の方だともうどうしようもないし、介護職員の方の場合だと、まあ・・よっぽどだったらクレームかなとも思いますが、今の所、そこまで酷いなと言うのはないので、とりあえず愚痴を聞いてあげる事しかできていない状況です。

好きなものを食べられない。

正直、グループホームの食事は味気ないです。

病院、施設・・などはどこもそうですよね・・・

食事に関しては「量が少ない」「美味しくない」と常に文句を言ってます。

なので、通院などで外出するときに美味しいものを食べさせてあげるようにしています。

好きな物を食べたい
介護と食事問題。グループホームに入ったら好きなものは食べられないのか?頻繁に面会が出来ていた頃、母がグループホームについて漏らす一番の不満は食事に関する事でした。 「本当にご飯がこれっぽっちしかない・...

完全には目が届かない。

当たり前ですが、入居者にマンツーマンで職員の人がいるわけではないので、完全には目が届きません。

家族ならば気がつくようなちょっとした変化も気がつかなかったり、身だしなみについても放置だったりするので、そこは面会時に家族が見ないとダメなのかなと思います。

グループホームに入ったとはいえ、完全に任せっきりには、できないなと思います。

介護職員への期待
【介護職員へ過度の期待】家族とは違うので、ほどほどに。以下のリンク先で、介護施設での虐待の懸念についての記事を書きました。 https://dodomemo.com/worry-of-...

罪悪感

常に罪悪感はずっとつきまとっています。

「私はいつまでここにいなければいけないの?」と時々、聞かれるので、その度に心が痛みます。

こればっかりは、どうしようもないですね・・・

まとめ

以上、母のグループホーム入所で感じたメリット・デメリットについて書きました。

最初に書いたようにトータルでは、やはり入所した事は良かったと思います。

母自身が現在、感じているストレスについては、面会や外出などで、なるべく発散してもらうようにするしかないと思っています。