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グループホームの面会制限が続く中、自由と健康のバランスについて考えた。

自由か健康か
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母が認知症になって約5年、グループホームに入って約3年・・

そしてコロナ発生から約2年・・

自由に面会することも外出する事もできない状態が続いてます。

そんな中、この状態って「母が刑務所に入っている事と何が違うのだろうか?」と何が違うのだろうかと考える事があります。

刑務所VSグループホーム

もちろん、刑務所と比較したら、この状況で感染にも気をつけながら、一所懸命働いてくださってるグループホームの職員の方に失礼だと思います。

現場の職員の方には本当に感謝しており不満はありません。(面会できない状況で定期的に近況を報告してくれたり、写真を送ってくれたり本当に感謝です。)

ただ・・・

  • 食事を管理
  • 就寝時間、起床時間を管理
  • 面会もできない or できても15分制限あり
  • 外出は不可

という事から連想されるのって刑務所(もしくは病院)だよなあ・・と思ってしまうのも事実です。

そして、この記事でも書いたように、老後のために贅沢しようとお金を貯めていても、それを自分の意思で自由に使うこともできません。

私が当人だったらこう思うでしょう・・

「犯罪を犯したわけでもないのに何故、自分がこんな目にあわなければならないのか」

もちろん健康のため・長生きのためには、仕方がない事なのだと思います。私もそのように自分に言い聞かせて母をグループホームに入れる選択をしました。

グループホーム
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しかし・・人は、長生きをするために自由を犠牲にする事を良しとするのでしょうか?

自由と健康のバランス

長生き・健康だけを目的とするならば、常日頃から酒など飲まずにカロリー制限された食事を摂取し、決まった時間に起きて、決まった時間に寝て、適度な運動を習慣にしていれば良いでしょう。(世の中にはそういう人もいると思います。)

しかしほとんどの人は快楽のために健康に悪い事もして生きています。

酒も飲むし、甘い物も食べるし、夜更かしをする事もあるでしょう・・・

コロナに感染する可能性があっても飲みに行くのをやめられない人がいるのも、そういう事だと思います。

これは、人が無意識のうちに長く生きる事と楽しく自由に生きることのバランスをとっているからだと思います。

もし80歳くらいになって、老人ホーム(外出・食事の自由なし)に入れば10年生きられるけど、家で自由にしていたら5年しか生きられない・・・となった時に、人はどちらを選択するでしょうか?

自分ならば、自由に生きる方を選ぶと思います。

にもかかわらず、自分の母親には、前者・・つまり自由を制限しても長生きをさせる事を選択させています。

外出する事も好きなものを食べる事もできません・・

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うちの母も80歳を超えており、自由を犠牲にして長生き・健康を目標にするのは本当に正しい事なのかと考えてしまいます。

それでもグループホームからは出せない

もちろん、私には母を自由にする権利があります。

ただ、母をグループホームから出して実家に連れ帰ったら、24時間面倒を見る必要があるでしょう・・

認知症も進行しているので、今の状態で自由だけを優先にして1人で放っておいたら、数日で餓死、もしくは事故死すると思います。

ずっと母の面倒を見ていれば、今度は私の自由がなくなってしまいます。

結局、私は自分の自由のために母の自由を犠牲にしているのです・・そんな自分を身勝手だなと思う事もあります。

最後に

コロナ前のように自由に面会できて、外に連れ出す事ができていれば、このような事は考えなかったと思います。(週一の面会、月一の外出で罪悪感を軽減していたんだと思います。)

願わくば、母が生きているうちに、この状態が正常化することを願うばかりです。