親が認知症になった時に、よく周りから「他に兄弟とかいればよかったのにね〜」と言われました。(厳密には兄がいるのですが、そっちも介護が必要なので計算外です。)
ただ実際に介護の様子を見てきた方からは「兄弟がいたから良いとは限らない」という事をチラッと言われました。
子供が一丸となって介護に取り組むとは限らないのです。
もくじ
兄弟がいる場合のトラブル
押し付け合いになる可能性
兄弟がいたとしても、押し付け合いになる可能性があります。
特に家族を持っている場合などは、奥さんの手前もあって親の介護に全力投球はできないケースもあるようです。
もし私に兄弟がいて、その兄弟が家族持ちだったとしたら、「お前、独身だから自由に動けるだろ!」と言われてたりしたかもしれません。
母の世話を1人でしているという状況は同じですが、そのような状況だったらストレスは今以上にかかったと思います。
親の処遇への意見の食い違い
介護の対応について兄弟と意見が一致するとは限りません。
私のこれまでの苦渋の決断には以下のようなものがあります。
- 兄を精神病院に入れた事
- 母をグループホームに入れた事
現在、兄については精神病院を退院して施設に入れたので良かったですが、母のグループホーム入所についてはそれが良かったかどうかわかりませんし、今でも罪悪感があります。
これについて、仮に他に兄弟がいて「かわいそうだろ!」という反対意見が出たとしたら、「だったら、お前が面倒みろよ!」となって大喧嘩になってたと思います。
お金の争い
極め付けは”お金”です。
兄弟といえどもお金が絡むと途端に仲が悪くなったりするようです。
特に親がかなり財産を持っていた場合など、その使い方についてかなり反発することがあるらしく、「兄(弟)が勝手に使い込んだ」みたいな事になることもあるようです。
銀行の口座凍結とか成年後見制度とかそういうのが原因なので、悲しいですね・・
親戚の援助について
私も1人で世話をしていると言っても完全に最初から最後まで1人でやっていたわけで鼻なく、母の親戚(叔母、従兄弟)には本当にお世話になりました。
特に最初の頃は本当にお世話になり、それがなかったら即会社を辞めてたんじゃないかと思います。(まあ、結局、今、辞めてるんですが)
ただし・・・
世話になっておいて本当に申し訳ないのですが、「ああしたほうがいい」「こうしたほうがいい」と言われるとやっぱりイラっとします。
また以下のような「叱咤激励?」の言葉をいただいた事もあります。
「あんたが頑張らなくてどうする?」
「もうちょっと真剣に考えて」
「こっちをお手伝いかなんかだと思ってる?」
私なりに頑張ってるし真剣に考えてるので「だったら、もう1人でやるから関わらないでくれ」と思った事もあり、実際に激昂して口に出してしまった事もありました。
まとめ
もちろん、兄弟と協力して介護をしている方々もいると思うのでケースバイケースだと思います。
ただ私の場合は、少なくとも決定権が自分にあるという事は良かったと思います。
確かに突然、母と兄の世話をする事になった事は非常に大変でしたが、人間は問題を自分でコントロール出来るかどうかでストレスがだいぶ違うので、コントロール出来ている事は重要です。
因みにですが、成年後見制度とか使うと後見人は決定権まで奪ってしまうので絶対に申し込みたくありませんね・・・(親のお金を使って高い施設に入れようとしても、そんな高いところでなくて十分だろと安い施設に入れられるとかあるらしいです・・・)
これからも1人で世話をする事になりますが、後悔のないようにしていきたいと思います。