先日、兄が突然死しました。
入居している施設で、朝、起こしに行ったら、息が弱くなっており、そのまま呼吸が止まってしまったとの事です。
早朝だったため、私は呑気に寝ていて、兄の入居施設、病院、警察からの電話(マナーモードのまま・・)に気がつかずにいました。
起床して携帯を見ると、鬼のような数の着信履歴とショートメール・・・
そして、ショートメールの最後の「病院にて死亡確認しました」の文字が目に飛び込んできました。
もくじ
兄について
私の兄は知的障害者で、母が認知症になった事により、施設に入ることになり、以来、約3年ほど過ごしておりました。
もともと、母が世話をしていたので、母の認知症が発覚した時は本当に大変で、一時期、精神科病院に入ってもらうしかない状況までなりましたが、多くの人の支援の結果、なんとか終の住処としての施設に入ることができました。
以前は、面会も頻繁に行ってましたが、この1年はコロナ禍で、全く面会にも行けず、そのまま永遠に会うことができなくなってしまいました。
死因は不詳
前日までは、全く問題なく元気であったとのことで、なぜ、死んだのかわかりません。
病院以外で亡くなった場合は、警察による検死となります。
知らせを受けた後は、病院の最寄りの警察署に行き、事情を聞きました。
余談ですが、ドラマでよく見る取調室みたいな所で、私の事や(職業など・・)、10年以上前に亡くなった父の死因とかまでも根掘り葉掘り聞いてくるので、「いや、関係ないだろ、それ・・」と思ってましたが、まあ、決まりなんでしょうかね・・・(事件性があって、なんか私が疑われてるならわかりますが・・)
話を戻します・・
外傷もなく、簡単なCTを撮っても原因がわからないとの事で、解剖するということになりました。
死んだ後まで体をいじくりまわされるのも可愛そうですが、私としても原因を知りたかったので、解剖の同意書にサインしました。
ですが、結局、翌日に病院で解剖を受けましたが、死因はわかりませんでした。
心筋梗塞を起こした様子もなければ、脳に何か詰まった形跡などもないと・・・・
死亡診断書の死因欄は「不詳」となりました。
人間、何が原因だかわからずにいきなり死ぬ事があるんですね・・・
延命処置について
ところで、以前、母についての思いですが、以下のような記事を書いたことがあります。
今回、私が呑気に寝ている間、現場、施設の方には、重大な決断をさせてしまうことになりました。
病院に運ばれた時は、すでに息が止まって1時間近く経過しており、ほぼ蘇生の可能性はなし、万が一、蘇生したとしても、脳はやられていて、人工呼吸器を外せない状態になる可能性が大きい・・・
それでも延命措置をしますか・・・と・・
結局、私が施設入所時に書いた同意書をもとに、延命措置は行わない結果となりました。
もし、私に連絡がついていれば、私の最終判断に委ねられたのだと思います。
その状態で、私がどういう決断をしたかはわかりませんが(取り乱して、可能性が少しでもあるならば、やってくれと言ったかもしれんません・・・)、結果的には、無駄に苦しめる事をしなくてよかったと思いたいです。
最後に
警察署で動かなくなった兄を見たときは、さすがに号泣しました。
大人になってから声をあげて号泣したのは、17年前に父が死んだ時以来だと思います。
ただ、父の場合は、癌を患っていたため、ある程度、覚悟が出来ており、死に際で号泣した後は、思い出して寂しくなる事はあっても、後々までメソメソと泣く事はありませんでした。
今後、母の場合も亡くなったらもちろん悲しいとは思いますが、まあ、寿命だなと思う事ができるのではと思います。(実際に亡くなってからでないとわからないですが・・)
しかし、兄の場合は、あまりに突然だったため、数日経過した今でも、なかなか心の整理がつきません。
思い出して涙が出たり、ワンチャン夢の可能性はないかと思ってみたり、最初の知らせを受けた時の衝撃を反すうして、「わー」っとわめいたりしています。
そのような状況ですが、人が死ぬということは非常に面倒くさく、今後、やらなけれいけない手続きが、山ほどあります。
今後は、そういった手続きなどについて記事を書いていきたいと思います。