マイナンバーが導入される以前、「国民に番号を降って管理するのは問題なのでは?」という議論がありました。
しかし、人の情報を何かしらのデータベースへ登録するという事は、見える見えないは別として、必ず何かしらの番号が付与されているはずなので、この議論自体にはあまり意味がないと思っていました。
むしろ問題なのは、マイナンバーを導入したのに、それがうまく活用されていない事です。
と思われるかもしれません。
しかし、この事を痛いほど実感したのは、まさに介護が始まってからなのです。
これについては、以下の記事でも少し触れています。
この件に再び触れようと思ったのは、先日、届いた母の要介護認定の更新の申請書がきっかけです。
もくじ
どれだけの番号が振られているのか?
要介護認定の更新の申請書には、記入しなければいけない項目がたくさんありました。
住所、氏名、生年月日、性別・・、これらだけでも書くのがうっとうしく、
と思うわけですが、これらは何も参照しなくても書く事ができるので、まあ良しとしましょう。
問題は、頭には入っていない以下のような情報です。
- マイナンバー
- 介護保険証の被保険者番号
- 健康保険証の被保険者番号
- 健康保険証の保険者番号
これらは、書類を引っ張り出してきて、書かなければいけません・・
介護などせずに生活していると、ピンと来ないものもあるのではないでしょうか?
ちょっと上記の各番号について、説明していきましょう。
マイナンバー
「説明していきましょう」とか書いておいてなんですが、マイナンバーについては、さすがに説明不要でしょう。
冒頭でも書いた通り、むしろ記入する項目はこれだけにして欲しいです。
でも、実際は、マイナンバーの導入により、書かなければいけない情報が一つ無駄に増えただけでした・・
介護の年数を重ねた今は、親のマイナンバーもすぐに引っ張り出せますが、介護が始まってドタバタしているときは、親のマイナンバー通知書(当然、カードは作ってない)もすぐには見つからない状態で、諸々の申請をしなければいけませんでした。
では、どうしていたか?
わからなければ、書かなくてもいいと言われました。
書かなくても大丈夫ならば、最初っから書かせるなと言いたい・・
この件から推測するに、「なんとなく単に書かせているだけ」、もしくは「あちら側で番号を引っ張ってこれる」のどちらかなのでしょう・・・
私は「なんとなく単に書かせているだけ」のような気がします・・
介護保険証の被保険者番号
介護保険証に記載されている被保険者に紐づく番号です。
更新前の今現在の介護保険証に記載しているので、それを見ればわかるのですが、そもそもこの介護保険証を更新しようとしているのだから「あんたらわかるだろ、最初から印字しとけや」と言いたい気持ちもあります。
健康保険証の被保険者番号
健康保険証に記載されている被保険者に紐づく番号です。
介護保険者証の被保険者番号とは異なるので注意が必要です。
健康保険証には、自治体が発行する保険証、会社などの組合が発行する保険証などありますが、国民健康保険証と後期高齢者健康保険証(75歳以上の人のためのもの)では形式が異なっております。
混乱するのは、申請書に被保険者番号の「記号」「番号」「枝番」の欄がある事です。
後期高齢者健康保険証には、記号とか枝番とかは書いてません。
「記号、枝番ってどこに書いてあるの?」となり、ついついネットとかで調べてしまいました・・
結論から言えば、後期高齢者健康保険証には、そもそも記号も枝番はないので、そこは空白で良く番号の欄だけ記載すれば良いのです。
前も同じような書類を書いたはずなので、その度に忘れている私もどうかと思いますが・・
健康保険証の保険者番号
保険者番号は、保険証を発行する機関(自治体や会社の組合など)に割り当てられている番号です。
個人に割り当てられている番号ではありません。
保険者と被保険者の違い・・ややこしいですよね・・
保険者証にはもちろん記載されていますが、自治体などに割り当てられているためネットで検索しても調べられます。
ただし、国民健康保険と後期高齢者健康保険では番号が異なるので注意が必要です。(自分と親が同じ世帯で扶養関係があったとしても保険証の種類が異なれば保険者番号は異なります。)
まとめ
以上、まとめると以下のような事となります。
- マイナンバー以外にも様々な番号が存在する。
- それを申請書類には記入しなければならなく面倒くさい。
- よってマイナンバーに統一して欲しい。
なお、最近はようやく、マイナンバーカードも活用され始めたようで、コンビニでの住民票取得や、確定申告の電子申請、健康保険証としての利用などができるようになってきています。
ただ、役所にはまだまだ紙文化が根強く残っています。
様々な更新手続きなども、早く電子申請ができるようになり、様々な番号を記入・入力せずに済むような方式になって欲しいです。