第三波、第四波となかなか収まらない感染状況の中、グループホームの面会も緊急事態宣言に合わせて、禁止・解除が繰り返されています。
3月にようやく解禁された面会も、緊急事態宣言が再発令されたため、ほんの1カ月で終わってしまいました。
たった1カ月間だけでも面会に行くことができたのは、良かったですが・・
ただ、しばらく会ってなかった母の認知症は確実に進行していました。
もくじ
穏やかな状態
去年の夏に一時的に面会が解禁された時は、幻覚を見るようになっていました。
現在、幻覚症状は治っているようで、以前に比べると、非常に穏やかな様子でした。
ただ、「穏やか」と言えば聞こえがいいですが、要するに「ボケ」が進んだような状態です。
ここで、あえて「ボケ」という言葉を使ったのは、認知症の初期の状態と区別するためです。
以前に書いた通り、母の認知症が発覚した時は「ボケる」というよりも「気が触れる」といった表現の方がふさわしい状態でした。
そのような状態に比べれば、良くなったとも言えます。幻覚や妄想がひどい時は、全く会話が成り立ちませんでした。
ただし、現在は、別の意味で会話が成り立たなくなりました。
会話が成り立たない
具体的に言うと、短い15分間の面会中、ずっと鼻唄を歌っていました。
穏やかになったのは良い事か?
職員の方に聞くと、最近は、いつも鼻唄を歌っているとのことです。
体調の方も良いとの事です。
以前のように、家に帰りたいという文句も言いません。
ご機嫌だからいいのかもしれません。
しかし、本当にそれは良い事なのでしょうか?
やはり、人として、会話をしたい気持ちがあります。
以前の幻覚やら妄想やらで大変だった時期が良いとは言いませんが、文句の一つでも言うような状態の方が人間らしかった気がします。
最後に
面会頻度が落ちた事や、全く外出が出来ていない状況が認知症を進行させている原因である事は間違いないでしょう。
田舎で施設周辺の人通りも少ないので、散歩ぐらいさせてくれても良いかと思いますが、施設側としては、少しでもリスクを抑えたいのでしょう。。
とはいえ、このままだとそのうち、面会しても「どちら様ですか?」といったようになっていくような気がします。(今でも時々、会話が敬語になって怪しい・・)
次に面会できるようになった時、母がどのような状態になっているかを考えると怖いです。
母の寿命が尽きる前に、このような状況が改善するのを祈るばかりです。