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「認知症になった人の寿命は?」←調べても時間の無駄です。

認知症の寿命
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介護をしていると、自分の親は後どれくらい生きるのだろうかと考える事があります。

ついつい検索して調べてしまったりします。

それを調べる感情は、果たして、親に長生きして欲しいのか・・・

それとも・・・・?

とりあえず検索してみた。

私も以前、何度かググったりしました・・

改めて「認知症 寿命」で検索すると以下のようなサイトがヒットしました。

記載内容には、かなりばらつきがあります。それぞれ出展を調べてみました。

■認知症の診断がついた時点から約5年というアメリカの60歳以上を対象の調査結果。

Larson EB, Shadlen MF, Wang L, McCormick WC, Bowen JD, Teri L, Kukull WA. Survival after initial diagnosis of Alzheimer disease. Ann Intern Med. 2004 Apr 6;140(7):501-9

■平均で6〜7年。

認知症の人と家族の会の調査で介護の平均期間という言い方をしています。

■発症からの生命予後の中央値は3~12年(多くは7~10年),診断からの生命予後は3~7年(発症から正確な診断までに約3年かかることを反映)。

Int J Geriatr Psychiatry. 2013PMID23526458

■認知症発症からの10年以内生存率を算出した結果。

  • アルツハイマー型認知症 18.9%
  • レビー小体型認知症 2.2%
  • 血管性認知症 13.2%
  • 混合型 10.4%

J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2009[PMID:18977814]

■5〜12年

この数字を書いているサイトが多いのですが、出典がわからなかったです。

おそらく、上記のような様々な結果を踏まえて、総合的にこれくらい(5〜12年)という数字が出回っているのではないでしょうか?

結論、よくわからん。

以前、ググった時も思いましたが、改めて検索してみても、よくわかりませんでした。

リンク先の各サイトにも決まり文句のように個人差が大きいので、一概に何年とか言えません。」という旨が記載されています。

よくよく考えてみれば、当たり前ですよね。

対象とした人の年齢もまちまちだし、環境もまちまちだし、健康状態もまちまちです。

認知症になったからといって、いきなり個人差がなくなるわけではないのです。

最後に

以上、認知症の人の寿命を調べてみたけど、よくわからないという結論でした。

認知症の人の寿命なんて調べても無意味ですし、時間の無駄です。

そんな事は調べないでもわかったいたはずでは・・?

しかし、人はついつい自分や家族が重い病気になったら「病名 寿命」とかでググってしまいます。

そのノリで、親が認知症になると「認知症 寿命」でググってしまうのですよね・・・・

そして、介護が辛い時はその年数の長さに絶望し、親子の感情に戻ればその年数の短さに悲嘆する・・なんと愚かな事でしょう。

いずれにせよ、親はいつかは必ず亡くなります。

亡くなった時に少しでも後悔を少なくするために、今、親に対して出来ることを着々とこなしていきましょう。