母が認知症になった時に困った事の1つが郵便物の喪失でした。
郵便物をポストから取ってきて、勝手にどっかに閉まってしまうのです。
特に介護が始まった当初は、母宛ての介護手続き関連の郵便物が多かったので、書類が紛失して本当に苦労しました。
役所に依頼して、私の住んでいるマンションを宛先にしてもらうようにもましたが、それでも、漏れるものがあります。
そこで、利用したのが郵便物の転送設定です。
もくじ
転送設定の方法
転送設定は本来は、引っ越した場合に使用するものです。
しかし、今回はそれを利用して、実家に送られた書類を私のマンションに転送するようにしました。
これは郵便局でもできるし、ネットでもできます。
ちなみに、そもそも引っ越した場合のためのものなので、転居届(ネットではe転居)という名前になっています。
これにより、実家宛の郵便物を私が住んでいるマンションへ転送することができました。(引っ越してないけど、現住所を実家の住所、新住所をマンションの住所とします。)
なお、注意点としては、転送期間が1年である事です。
そして、更なる注意点としては、1年経てば、元の住所にそのまま送るのではなく、宛先不明扱いで、送り主に返信されてしまう事です。
そもそも、転居用の手続きなので、「1年もあったら関係各所に引っ越した事知らせとけや」という事なのでしょう。
しかし、今回の場合は、理由が異なるので、1年を越しても転送して欲しいのです。
1年を越しても必要となる場合はどうすれば良いのでしょうか?
それは、1年後(厳密には期限切れ前)に、もう一度、同じ届けを出す事です。
これにより、転送設定の期間が1年延長されます。私はこれを数年繰り返してました。
転送設定を元に戻す方法
親が施設に入居したので、郵便物も実家の住所宛のものは、そのまま実家の住所に送るようにすればいいと思って、転送設定を取り消そうと思いました。
しかし・・転送設定を取り消すような申請はないのです!
先述したように、1年経つと転送設定は無効になりますが、それは元の住所に送るようになるわけではなく、元の住所宛のものは、送り主に宛先不明で返送されてしまうのです。
「宛先の住所と転送先の住所を逆にして申請すれば良いのでは?」と思うかもしれませんが、この方法だと、今、住んでいるマンションへ送る郵便物も実家の方に行ってしまいます。
そこで、実際に郵便局へ相談した結果・・・あちらも、そんなケースは想定していないらしく、バタバタしたあげく、わからないような事を言い出しました・・・
いやいや、その転送のために参照している情報を削除すればいいだけなのでは・・と思いましたが、まあ、イレギュラーな使い方をしている私の方が悪いわけで・・
考えたあげく、こちらから以下の方法を提案しました。
「現住所と新住所に同じ住所を書けば大丈夫ですか?」
そしたら「ああ、それで大丈夫です」と言われました(笑)
1年経過したら、期限切れで、おかしな事にならないかと危惧していましたが、1年以上経過した今も大丈夫です。
ちなみに、このやり方はネットではできないので(私がやった時は確かエラーになりました)、紙でやる必要があります。
まとめ
つまり、転送設定は、
現住所 A
新住所 B
とすると、A宛の郵便がBの住所に届きます。そして、1年経つと、A宛の郵便は宛先不明になってしまいます。(再申請で延長可)
元通りにするためには・・
現住所 A
新住所 A
として申請し直す必要があります。
この方法が必要になるケースはほとんどないかと思いますが、私のように介護がらみで、もし必要な方がいれば、ご参考になればと思います。
なお、ネット上には、転送先の住所(新住所)を空欄にして申請すれば良いという情報もありましたが、郵便局員の方に聞いたら「それはだめ」と言われました。ひょっとしたら、郵便局によって対応が違うかもしれないので、ご自身で最寄りの管轄する郵便局へお尋ねした方が良いかもしれません。
また、相談する郵便局は、その地域の郵便物を管轄する郵便局(郵便物が集まる所)が良いでしょう。(「お近く」の郵便局に行ったら、わからないから、そっちに行ってと言われました・・)