親が認知症になったら、貴重品の管理を親に任せてはいけません。
一刻も早く貴重品を確保しましょう。
最初は、認知症もそんなに進行してなくて、親が自分でしまった場所も覚えているかもしれませんが、徐々にそれも思い出せなくなっていきます。
確保すべき貴重品はどのようなものがあるでしょうか?
もくじ
確保すべき貴重品
各種身元確認書類
役所の手続き、通院のために、真っ先に確保したいものが以下のものです。
- マイナンバーカード(もしくは通知カード)
- 保険証
- 介護保険証(介護認定済、もしくは65歳以上の場合)
- 年金手帳
- 年金証書(もらっている場合)
- その他身元確認書類(免許証など)
- 病院の診察券
私の場合は、いざ医者に行く段階になった時点で、保険証がなくてあたふたしました。結局、初回は事情を説明して、保険証なしで行きました。(前から親が通院してて融通が聞くところだったので、普通のお値段で診察してもらいましたが、普通は、自己負担額だけでなく全額支払いが必要で、後から保険証持って行って、自己負担額以外を返してもらうようになると思います。)
最悪は再発行でなんとかなりますが、診察券以外はかな時間がかかるし、ただでさえやらなければいけない事が山ほどあるので、真っ先に確保した方が良いです。
預金関連
お金の問題は後々まで尾を引きます。是非以下についても至急確保しましょう。
- 預金通帳
- 実印・届け印
- キャッシュカード
- クレジットカード(もしあれば・・・)
さて、ここで気がつくと思いますが、通帳、キャッシュカードがあっても暗証番号がないとお金はおろせません。まだ親が覚えていれば、今のうちに聞いておきましょう。
認知症が進行すると「本人も忘れる」か「自分の子供さえ信じなくなる」ので聞き出すのが困難になります。
※「自分の子供さえ信じられなくなるって?」と思った方は以下ご参照を。。
親が覚えていない場合は、銀行で再発行してもらうしかありませんが、認知症になるとそれすら困難になる場合があります。
親がまだ「委任状」を書ける場合は、書いてもらって代理で銀行に行って手続きをしましょう。(もし定期預金も解約できるならば、解約して下さい。)
介護には、お金がたくさん必要になります。
親の介護に親のお金を使うのは全然悪いことでは無いので早めに対処しましょう。
とりあえずは、自分のお金がある(・・と思う)ので、保険証などあれば、医者には連れて行く事ができ、ついつい後回しになりがちですが、自分のお金があるからと言って、それを使っていると後々、痛い目を見ます。
私の場合も、まずは自分の金でいいやと思って、持ち出しでやっていたら、レンタカーなどの交通費、デイサービスに払うお金、食費、医療費などなど・・で、数ヶ月で、数百万円のお金が減っていきました。
資産・保険証書
実家が持ち家ならば土地の権利書があるはずです。私の実家の場合は、土地の権利書、隣の家との境界証明書などありました。
すぐには必要でないかもしれませんが、最終的に絶対必要なものなので、頑張って探しましょう。(もちろん親が覚えていれば聞いてください)
その他、私が不安になったことは、
ということでした。
後から、保険会社から「更新のお知らせ」が来たので、流石に火災保険には入っていたことがわかりましたが、やはり保険証書がないと安心できないし、更新日がいつかもわからないので、早めに見つけて安心したいところです。
郵便物
同居していないとかなり厳しいのですが、実家に戻ったら必ずポストを見て郵便物をチェックしましょう。
親が郵便物をとって、どこかにしまって、そのまま忘れてしまう可能性があります。
特に定期的に更新処理が必要な重要な手続き書類(年金請求、税金申告、火災保険更新)などが郵便で来てて放置されて、督促で気がつくといったケースが多々ありました。
一番良い方法は、役所等に行って、親名義の郵便物を、自分が住んでいる場所に送ってもらうことです。
正直に、「親が認知症だけど自分は別居しているので自分の住所に送ってください」と言えば、そうしてもらえます。(もちろん、自身の本人確認書類は必要です)
確保した貴重品をしまう場所
確保した貴重品はどこへしまえばいいでしょう。
以下は確保した後の私の失敗です。
ここまで記載したもの全てではないですが、なんとか貴重品をゴミ屋敷となっている実家の中から集めてひとまとめにしました。
集めた後、とある場所にしまって、親に対して・・
と伝えました。
次の日、そこには、貴重品はなかったです。
親にどこかにやったかを聞いたら全く覚えてないという事で、本気で泥棒に入られたことを疑いました。
本人は、大切なものだということで、確認します。そして、もっと違う場所にしまった方がいいのではと思って、どこか他の場所にしまいます。
そして、忘れます。
結局、他の場所(いろんな場所に分散されてました)で見つかりましたが、次からは親には、もう場所を教えませんでした。
親に聞かれたら「自分がちゃんと管理しているから大丈夫」と伝えましょう。
納得しない場合は、その度に保管してある物を見せて(この時、保管場所を見られないように注意!)、安心してもらうことにしましょう。
それでも納得しない場合もあります。私の母の場合も、最初は納得してましたが、認知症が進行するに連れて納得しなくなっていきました。
何を言われようとも、物がなくなって困るのは自分と親自身なので、何を言われようと折れないようにしましょう。
因みに私は、自分の住んでいるマンションに持って行ってしまいました。
結局、自分が戻らないと各種手続きができないので、都度都度、実家に帰るときに必要な物だけ持っていくのが一番安心でした。
まとめ
可能ならば、親がまともなうちに貴重品の場所や暗証番号などを共有しておきましょう。
そのためには、普段から親や兄弟との信頼関係を築いておく事が重要です。
独立してしまうと疎遠になりがちですが、親兄弟とコミュニケーションを取っておくように心がけましょう。