親がグループホームに入所してすでに4年近くたちました。
いろいろとありました。
親を家で介護するのも限界・・
そんな時、ようやく空きがあるグループホームが見つかった。
親も嫌がったし、罪悪感もあった。
でも、仕方がなかった。
半ば、だまし討ちで入所させた。
親からは「いつになったら家に帰れるのか」と会うたびに聞かれて心が痛んだ。
そして、数年経過。
親もようやく慣れてきて、家に戻りたいとも言わなくなった。
それが良いことなのか悪いことなのかはわからない。
いずれにせよ、このグループホームを終の住処にして、一生を終えるのだろう。
「いずれにせよ、このグループホームを終の住処にして、一生を終えるのだろう。」
って思うじゃないですか?
私も、親がグループホームに入れば、とりあえず、ひと安心と思ってました。(親の感情は置いておいて・・)
しかし、グループホームや老人ホームが終の住処になるとは限らないのです。
もくじ
終の住処にならない場合とは?
入所したグループホーム(もしくは老人ホーム)が終の住処にならない・・つまりは追い出される場合とはどんな場合でしょうか?
お金が払えなくなった場合は当然そうなりますが、これはレアケースだと思います。
最も可能性があるのは、入所しているグループホーム(もしくは老人ホーム)が手に負えないほど、心身の状態が悪化した場合です。
高齢者なので、時がたつにつれて、当然、心身ともに衰えていきます。
自力で排せつができなくなるかもしれません。
自分で歩くことができなくなるかもしれません。
寝たきりになるかもしれません。
食べる事もできなくなるかもしれません。
どの程度まで許容してくれるのか?
心身が衰えていった場合、入所しているグループホーム(もしくは老人ホーム)が、どこまで対応してくれるかは、その施設の運営次第になります。
ちなみにグループホームは、基本的には自分自身で、ある程度、身の回りのことができることを前提としています。個室などあって自由な反面、衰えていった時に、面倒を見ることができないと言われるハードルが低いです。
入所するときに、どのような状態まで面倒を見てくれるのか、確かめておいた方が良いかもしれません。
私の母のケース
なぜ、今、このような記事を書いたのか。
実は、私の母がまさにそのような危機に直面しているからです。(しばらく更新できなかったのもそれが原因です。)
先日、母が救急車で運ばれて入院しました。
自分で食べる事も、排せつすることも、難しくなってしまいました。
正直、ついに終わりが来たかと思って覚悟しました。
しかし、人はなかなか死なないもので、器具などを体につければ、なんとか生きられるのです。
変な言い方ですが、食べることができない事と排せつができない事を除けば、それ以外は、まとも(と言っても認知症ですが)なのです。
さて、この状態でどうなるのか?
このままずっと入院したままになるのか?
しかし、検査をしても、どこも悪くない(食べられない原因も排せつできない原因もわからない)ので病院にいても治療することはないのです。
グループホームで面倒を見ることができないとなると、もっと医療対応ができる老人ホームをまた1から探す必要があるのか?
結果、退院してグループホームに戻る事ができました。
グループホームと連携している医院で、いろいろと対応してくれるとのことで、とりあえずホッとしました・・
最後に
私の母の場合は、なんとかグループホームの方で柔軟に対応をしてくれました。
しかし、全ての施設が、そのような対応をしてくれるとは限りません。
私が想像していた母の死のイメージは、以下のようなものでした。
- グループホームで突然亡くなる。
- 体調が悪くなり救急車で運ばれて、数日間(または数ヶ月)入院した後に亡くなる。
しかし、人は良くも悪くも、そんな簡単には亡くなりません。
なので心身が衰えたとしてもその衰えた状態で、ギリギリまで生きる場所が必要になります。
その場所を今現在、入所しているグループホーム(もしくは老人ホーム)が提供してくれるかどうかはわからないのです。
私の母も、現状、まだ予断を許しません・・・
食べることは徐々にできるようにはなってきているようですが、この先、いろいろと不安なのは変わりません。
この先、母の事で心配なのは、葬式の事だけだと思ってましたが、やはり介護は亡くなるまで続くのだなと思う今日この頃です。