介護で一番辛いと感じるのは、どのような時でしょうか?
人によって様々かもしれませんが、私が知的障害の兄・認知症の母の世話をしていて最も辛いと感じたのは「トイレで粗相をしてしまった時」と「トイレまで辿り着けなくて粗相をしてしまった時」でした。
もくじ
知的障害の兄トイレ問題
兄は全くトイレに行く事ができない訳ではなく、自分で用を足す事もできます。(ただし「大」の場合は拭き取ってあげるなどの若干の補助が必要です。)
ただ兄は、自力でできるのにも関わらず、半分面白がってトイレでない場所でしてしまう事が多々ありました。(ワザとやってて笑ったりしているんで、そりゃもー腹が立ちます。)
また、トイレに入っても手でトイレの水をすくって飲むなどの行為もあり、結局誰かが監視していないとダメな状態でした。
そしてこれらの行為も夜間にも及ぶため、常時、世話をしていた母は本当に大変だったと思います。
認知症の母のトイレ問題
そんな母が認知症になり、やはりトイレがうまく出来なくなりました。
最初、便器の外に丸々、〇〇〇がされていた時には絶望を感じました。
兄の場合は物理的に後始末が大変だという事が真っ先にありましたが、母の場合は、後始末が大変だとかどうかよりも、「まともだった母がこんなになってしまった」という事もあり、最初はかなり精神的にやられました。
外出時が大変
ただ、まだ自宅や通所施設での粗相ならば、ある意味身内だけの問題なので、後始末が大変だったり精神的に来たりはしますが、他所様に迷惑をかけずにすみます。
問題は、母や兄を通院などで外に連れて行く時です。
レンタカーでの対処法
車を持ってないので、外出させる場合はレンタカーを借ります。
車内でいつ催すかわからないので気がきではないです。
流石にレンタカーで「される」と大変です。
車をぶつけた時の保証はありますが、車内で車を汚した場合の保証はないのでお金もかかるでしょうし、何よりそんな事を返却時に報告したくない・・
そのような事にならないように私が行っている対処法は以下の3点です。
- 出発前にさせる。
- オムツ(もしくはケアパンツ)を着用させる。
- 座る後部座席にはレジャーシートを3重くらいに重ねて敷く。
とりあえず一次災害はこれにより最小限にできます。
問題は二次災害です。
母は少なくとも「出る」「出た」が言えるので、その後の対処のしようがありますが、兄の場合は喋れないので、何事もなかったように「してしまったもの」を手に取って何処かに擦り付ける危険性があります。
信号で止まった時などは、後部座席を確認しております。
現状、レンタカーの車内でのアクシデントは母は0回、兄は1回(「大」だけどオムツで食い止められた)だけですが、今後も常に注意が必要です。
飲食店での対処法
次は飲食店です。
いつも施設の食事だと味気ないので通院などで外出させた場合などは、せっかくなので一緒に外食します。
病院は介護者が一緒に入れるような多目的トイレがあるので良いのですが、流石に飲食店にはそうそうありません。
この場合、問題は兄よりも母のケースです。
最初悩みました。
男女別になっている場合、母を連れてどちらのトイレに入るのか・・・
アホなので、最初、店員に頼み込んで、一緒に女子トイレに入れてもらおうかと思いました。
いや、でも待てよ・・・
普通、お父さんが小さい娘さんを外のトイレに入れる場合、男子トイレだよな・・
というわけで、気まずいですが、男子トイレに母を連れて入ります。(女子トイレだと気まずいという問題では済まない気がする・・)
現状、母は2回、そのような出来事がありましたが、事なきを得ました。
でもやはり出来れば、入らないに越したことはないです。
最後に
介護でのトイレ問題は悩ましいです。
私の場合は、兄・母ともに完全介助ではないのでまだマシですが、完全介助されている方は本当に大変だと思います。
近い将来、母や兄が完全介助が必要になった場合、専門の人の付き添いなしで外出させられるのかと考えると頭が痛いです。