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身内が亡くなった時のTODOリスト

身内の死TODO
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身内が亡くなった時・・・

悲しみにくれる暇もなく、やらなければいけない事務手続きがたくさんあります。

悲しくて何も考えられない時に亡くなった病院などから、まるで「ご注文はお決まりですか?」みたいなノリで「葬儀屋さんはお決まりですか?」とか聞かれます。

「いやいや、ちょっと待て、今それ言う?いや、でも今だから言うのか・・」

病院で亡くなったら、当然、病院にいつまでも遺体を置いておくわけにもいかないので、病院からしたら、とっとと引き取って欲しいのです。

その猶予は亡くなって数時間です。

その後も、やらなければいけない手続きは多々あり、亡くなった後、その手続きは数ヶ月に及びます。

悲しみの中、人はガムシャラにその手続きをこなしますが、身内が亡くなる事は、通常は短期間では発生しないので、数年後、もしくは数10年後に同じ事が発生して、同じようにアタフタします。

そんなわけで、最近(と言っても1年近く経ちますが)身内が亡くなった者として、身内が亡くなった後にやらなければ行けないTODOを簡単にリストアップします。

亡くなった後のTODOリスト

葬儀屋を探す。

まずは、これが最初の作業です。

法律上、埋葬する義務があるので、葬儀だけは必ず実施しなければいけません。

そのため病院からとりあえず遺体を運び出す必要があります。

昔ならば、一度実家に安置するというケースもあったかもしれませんが、最近は直で葬儀屋が預かるケースがほとんどかと思います。

本当ならば、万が一に備えてあらかじめ葬儀屋を探しておくべきでしょう。(サービス・金額も本当にピンキリなので、ぎりぎりで決めると悪いクジを引いてしまう可能性があります。)

大きい会社に勤めていた方などは、会社の組合関連の業者があるかもしれません。(父の場合がそうでした。)

あまり、おすすめはしませんが、病院とも関係がある業者も多いので、どうしても見つからない場合は、病院から紹介してくれたりもします。(迷ってると勝手に紹介されるかも・・)

なお私の兄の場合は、兄が入所していた施設とお付き合いがある業者でした。(結果的に良い業者さんでした。)

死亡診断書のコピー

病院から死亡診断書を貰いますが、事あるごとに事務手続きで必要になるので、10部くらいはコピーを取っておきましょう。

死亡届提出

死亡診断書を持って速攻で役所に行って提出します。(死亡届だけは24時間365日受け付けてくれます。)

※死亡届がないと埋葬許可証がもらえないので、火葬する事ができません。

なお、直近で兄が亡くなったケースでは、葬儀屋さんが死亡届の提出までやってくれました。(もちろんその分のお金もかかりますが、距離的・時間的に都合がつかない場合はそれもアリかと思います。)

故人の知人への連絡

親族、知人に亡くなった事を伝えます。

友人関係などがわからない場合はきっと大変かと思います・・どうするんでしょうかね・・

父の場合は、定年退職後でしたが、会社の組合関連の葬儀屋だったので、組合から自動で会社の方に伝わりました。

兄の場合、元々障害があり、友人と言える人はいないので、親戚への連絡だけでした。

なお香典・参列などが不要な場合は、この時点できっちり伝えておきましょう。

必要なお金を下ろす

ここに唐突に異質なTODOを割り込ませますが、お葬式(それに付随する様々な儀式)には、数十万から数百万円の費用がかかります。

自分の資産に余裕があればいいですが、可能ならば、亡くなった本人の貯金から下ろしましょう。

なお、「銀行に死亡が知られた時点で口座凍結」と良く言われますが、カードの番号などわかれば、お金を下ろす時に知らせる必要はないし、最近では、銀行も葬儀代については柔軟に対応してくれるという「噂」もあります。(あくまで噂だし銀行によって違うかもしれないので保証はしません・・)

また遺産相続時には、どういった意図で使ったかを聞かれる可能性があるので、領収書などは保存しておきましょう。

葬儀の段取り

葬儀屋さんと葬儀の日程、実施方法などの段取りをします。

20年前の父の葬儀の時は、通常の形態(お通夜、葬儀)だったので、かなり長時間、段取りをした記憶があります。(棺桶の種類や、参列者に振る舞う食事をどうするか等・・)

兄の葬儀では、兄の施設でのお別れ会+火葬というシンプルなものにしたので、楽でした。

直葬(兄の葬儀)
兄の葬儀は、直葬の「カスタマイズ」で実施しました。先日、兄が亡くなりました。 親族が亡くなると、悲しむ暇もなく、早急に実施しなければいけないイベントがあります。 そう、お葬式...

なお、この段取りの中で戒名を決めるかと思いますが、直葬や家族葬の場合は、葬儀では俗名(いわゆる普通の名前)でやって、葬儀後に戒名を決めるケースもあります。(私の兄の場合は、葬儀後、49日法要の前にやりました。)

なお、本当ならば、本人が健在の時に、どういった葬式が良いかを聞いておいた方が良いです。死んだ後なので本人は何もわからない・・と言ってしまえば、それまでですが、本人の希望に反するのは寝覚が悪いです・・

葬儀の実施

葬儀自体は、決められた段取りに沿って粛々と行うのみです。

お通夜がある場合は、二日間になります。

父の時は本格的だったので、まあ、疲れましたね・・・

兄の葬儀の時に思いましたが、本当にお通夜なしの家族葬がお勧めです・・・

遺骨の持ち帰り

火葬が終わったらお骨を持ち帰ります。

納骨までは、家に持ち帰って、簡単な供養する台などをたてて、置いておきます。

なお、私の兄の場合は、お墓が決まっていたので、葬儀後に、霊園の事務所に相談して、49日法要の段取りを決めるとともに、お骨も預かってもらいました。

なお、お墓が決まっていない場合などに、遺骨を預かってくれるサービスなども今はあるようです。

お墓(納骨先)の決定

これも生前に決まっていれば良いのですが(幸いにも私の父・兄は決まっていました)、決まっていない場合は探す必要があります。

最近では、いわゆる「お墓」ではなく「納骨堂」など様々な供養の方法があるので、資金に余裕がない場合は、そういった物を含めて検討するのもいいかもしれません。

49日法要の段取り

葬儀が終わったら、49日法要の段取りです。

49日法要についても、最近は、葬儀から即日納骨コースや、そもそも実施しない場合(お墓がない場合)など様々です。

私の父の時は、葬儀屋に葬儀と合わせて49日法要の段取りを決めました。兄の時は、葬儀屋は全くノータッチで、霊園の事務所と段取りを決めました。

卒塔婆の数、位牌の種類などもこの時点で決めていきます。

年金、保険、各種手当の停止手続き

49日法要までもやる事がたくさんあります。

まずは役所(年金課とかがいいと思います)に行って、親族が亡くなった旨を伝えましょう。(死亡届出しているからと言って付随する各種手続きは自動ではやってくれません・・)

役所からそれこそ細かいTODOリストをもらえるので、年金の停止手続き・見舞金の振込などなど、粛々と進めていきます。

保険会社などへの連絡

役所が関与しない保険会社などへの連絡をします。

これについても、保険会社の指示に従って粛々と手続きをしましょう。

49日法要の実施

段取りに沿って実施します。

基本的には、お経を読んでもらってお墓に遺骨を納骨します。

親戚とか呼ぶ場合は、その後に会食を実施したりすることもあります。

香典返し

香典をもらっている場合は、そのお返しをします。

父の時は葬儀屋に一括して頼んでおいたので、住所リストを元にお返ししてくれました。ただ金額によって返礼品を変えるなど、色々と面倒くさかった記憶があります・・(兄の時は香典を遠慮したので、本当に楽でした・・・)

仏壇の購入

最近だと仏壇を買わないケースもあるかもしれませんが、位牌や写真を置いておくのに格好がつくので、あった方が良いかと思います。タイミングとしては49日が良いのですが、まあ遅れても問題ないでしょう。

相続手続き

親族が亡くなった後、最大の面倒臭いイベントと言えば相続手続きでしょう・・

これについては、本当に面倒くさいです。

ただ、その面倒くささも、財産の種類(現金、株、土地など)、相続税が発生するかどうか、相続人は何人かによって大分変わってきます。

兄の時は、財産も銀行預金のみ、相続税もかからず、相続人も母1人(※親がいる場合は兄弟は相続人にはなりません。子・妻→親→兄弟の順です。)だったため期間は4ヶ月かかりましたが、手続き自体はほとんど法律事務所に丸投げなので楽でした。

なお法律事務所に払う手数料は、ピンキリなので、よく調べた方が良いと思います。(葬儀と違ってこちらは若干の時間の余裕(10ヶ月)があるので慎重になれるでしょう・・)

まとめ

以上、親族が亡くなった時のTODOを列挙しました。

粒度など、バラツキがありますが、意外に網羅しているような気もします。

親族が亡くなった時に悲しみに浸っていられればどんなに楽かと思いますが、実際には、やらなければいけない事がたくさんあり、本当にパニックになります。

そんなパニックになりかけた方に本記事が検索に引っかかって少しでも助けになれば幸いです。