仕事問題

小さい会社から大きい会社へ移って感じたメリットとデメリット

大きい会社(メリット・デメリット)

私は最初、数100人規模の会社に勤めていたのですが、その会社が、ある時、数千人規模の親会社に合併されてしまいました。

親会社の人からすると「大きい会社に入れて良かったね」的な雰囲気でしたが、正直、個人的にはデメリットの方が大きかったです。

本記事では、私自身の所感で、大きな会社に合併されて感じたメリット・デメリットについて書いていきます。

※あくまでの私の体験(自分が勤めていた会社、常駐した会社などの)なので、一般の全てには当てはまらないかもしれませんのでご了承ください。

大きな会社のメリット

給料が良い。

やはり大きい会社の方が給料は高い傾向にあります。

私の場合も、合併した時点での給料は据え置きでしたが、その後の伸び率が違って、年収で100万円くらいの差が出ました。

もし給料を最優先と考えるならば、大きい企業の方が良いと思います。

福利厚生が良い。

やはり大きい会社の方が福利厚生がしっかりしている傾向にあります。

「手当」の金額・種類が多いでので、特に、家族・子供がいる人にとっては、大きい会社の方が良いのではと思います。

私は独身なので、手当面ではあまり恩恵をこうむる事はできませんでしたが、最後、退職する時には、セカンドライフの名目で支援金が支給される制度があったため(年齢と勤続年数の条件付きですが)、そのおかげで働くまでの猶予が出来ました。

ネームバリューがある。

やはり大きい会社の方がネームバリューがあります。

ネームバリューがあると何が違うかと言うと、「名前を出して自慢できるから・・」ではなくて、ネームバリューがあると「信用度」が上がります。

そして、信用度が効いてくるのが、家を買う(ローンを組む)・家を借りるなどの場合です。

借りる時など、会社名を出しただけで審査があっさり通ったり、ローンを組む場合でもかなり有利になる場合があります。

倒産しにくい。

昨今は大きい会社でも油断ならないかもしれませんが、それでも、やはり大きい会社の方が倒産しにくいです。

資金力もあるし、超大企業にまでなると、ヘマしても国が支援してくれたりする(税金が使われる・・)ので、小さい会社に比べれば安定はしていると思います。

仕事できなくてもクビになりにくい。

これは会社にもよるかもしれませんが・・(特に外資系は当てはまらないです。)

私がいた会社、そして仕事で何度か常駐した大きい会社などで強く感じたのは、「大きい会社ほど仕事ができない人が多い」という事でした。

小さい会社でIT関連の仕事をしていた時は、ほとんどの人が客先常駐・派遣で駆り出されていたので、仕事ができない人は、客先から返されてしまいます。

明確にクビを言い渡されるわけではないですが、そうやって仕事がない人は辞めていってしまうケースが多かったです。

しかし、大きい会社になると「コミュニケーション能力の問題で客先にはでれないけど、社内で仕事をする」事が可能になり、それすらダメな人にも巨大な「間接部門」という受け口(逃げ口)があります。

もちろん、間接部門自体は必要です。経理・総務などなど、その部門がなければ会社は機能しないし、その専門の方々がいるからこそ、働く事ができます。

ただし・・

経理・総務などはわかるのですが、私がいた会社には、何で必要なのかよくわからない関節部門があって、そこに「この人なんの仕事してるの?」的な人が大勢いました。

そう言う人は、だいたい最初は直接部門にいたけど、どうにもならなくて、そちらに異動になったような人です。

なので正直、仕事ができないならば、大きい会社の方がいいと思います。(「窓際」とか言うけど「窓際」があるだけマシかと)

最近は、大きい会社でもリストラがある思いますが、それでも小さい会社よりも待遇が良いと思います。

リストラされるにしても、恐ろしいほど高待遇(「会社都合なので失業手当をすぐに貰える」+「数年分の給与が退職金に上乗せ」)だったりもするので・・(いっそ自分もリストラされたかった・・)

デメリット

手間が多い。

手続きの手間が多いです。

簡単にいうと申請書の数・必要なハンコの数が多すぎです。

ある一つの事をするために5〜6種類の申請書が必要だったりします。

プロジェクトのためにPCを用意するのも、小さい会社だった時は、「今日手配して明日届く」くらいの勢いだったのですが、大きい会社になった途端に、面倒臭い稟議を通した後にPCが届くのが1ヶ月後とかありました。

規則・規律が多い。

何をするにもお伺いを立てないといけません・・

特にIT会社だったこともあり、セキュリティがガチガチでした。

もちろんセキュリティは大事ですが、お客様がアクセスして良いと言っているシステムに、こちらの都合でアクセスできないような事もありました。

そして何か問題が起きると、全て締め付ける方向性で物事が進むので、どんどん仕事がしにくくなっていきました。

仕事しない人が威張っている・・

メリットに記載した「仕事ができなくてもクビになりにくい。」の裏返しです。

そういう人がただ仕事していないだけならば、まだマシなのですが、下手に管理系の仕事を与えた故に、その使命感に燃えすぎて、現場の仕事を邪魔してくる場合があります。

申請書類などのチェック系の仕事とか与えた場合など最悪です。

その書類のその記載がちょっとくらい間違ってても全く何にも影響がないのにも関わらず「間違っているから直せ」、ひどい場合は「2度と間違わないように再発防止策を考えろ」などと言ってきて、イライラした経験があります。(「お前暇なんだからお前が直せよ」とか思いました。)

隠れブラック

小さい会社だとあからさまにブラックで労基署からのツッコミどころ満載だったりしますが、大きい会社だとコンプライアンスはちゃんとしています。

当然、残業時間の規制も厳しいし、その他、会社としての規則もしっかりしています。

表面上は・・です。

ガチガチの規則と現場の仕事で矛盾が出た時に「どうすればいいの?」って話です。

いくらその月にもう残業しちゃいけないからって、仕事がどうしても終わらないんですよ。

そりゃあ、もう✖︎✖︎✖︎✖︎✖︎✖︎✖︎するしかないじゃないですか。

そうやって、社畜が育っていくわけです・・

まとめ

以上、私が感じた大きい会社のメリット・デメリットでした。

もちろん大きい会社にも良いところはありますが、私にとっては小さい会社の方が居心地が良かったし、簡単に言うと大きい会社は「水が合わない」と思いました。

「自由」を優先させたいのならば、小さい会社(もちろん会社によりますが)、「安定」を優先させたいのならば、大きい会社を選ぶのが良いのだと思います。

まあ、今後は、大企業の安定がどれくらい保証されるのかわかりませんが・・・